子宮外妊娠
子宮外妊娠を防ぐためにも、妊娠初期の頃に検診を受けるようにしましょう。
子宮外妊娠は珍しいものではなく、妊娠初期に見られる異常妊娠の一つです。
「私は大丈夫」と思わずに、誰にでも起こりえることと考えておいた方が良いのです。
妊娠が確認できたら、早めに検診を受けたほうが良いと言われるのは、実は子宮外妊娠を早期に発見したいという理由もあるからです。
そのまま放置すれば、大量出血してしまう可能性だってあります。
頻度で言えば、数パーセントしかありませんが、妊娠の仕組みを理解すれば誰でも起こりえることという事が理解してもらえると思います。
妊娠の仕組みから分かる子宮外妊娠
では、妊娠はどのように行われるのかを考えて見ましょう。
卵巣から卵子が排泄されたときに、男性側の細胞がたどり着くことが出来れば受精となります。
受精は子宮で行われていると思われがちですが、実は卵管の中で受精されています。
この受精卵が子宮まで下りて来られなく、卵管で着床してしまうことがあります。
通常は子宮まで下りてきて着床しますが、卵管で着床してしまえばその卵管で受精卵が育ってしまいます。
そのまま受精卵が育ってしまえば、卵管はどうなってしまうかは予想できますね。
卵管が破裂してしまえば、今後妊娠が難しくなる事だってありますから、子宮外妊娠は早めに対処したいのです。
まれに卵管で受精卵が育つ事もあるそうですが、出産できる事は殆ど無いと言っても良いです。
子宮外妊娠とは?
子宮外妊娠とは、子宮以外の部分に受精卵が着床してしまった事を言います。
多くの場合は卵管での着床ですが、卵巣での妊娠など他の箇所での着床もありえます。
子宮以外の場所で着床しても、場所が狭いため無事に受精卵が分裂して育てる環境ではありません。
卵管に炎症がある人、女性性器に異常がある人などは受精卵がうまく下りてこられず、異常な場所で受精して着床してしまう事があります。
実は原因の一つに、人工妊娠中絶があるとも言われています。
中絶は年々増えている傾向があるようですから、妊娠を望む方は絶対に避けたいことです。
子宮外妊娠の様子
子宮外妊娠が起こっても、通常は気が付く事はありません。
まだ受精卵が小さい場合は、普通に分裂を繰り返すことができ、育つことが出来るからです。
妊娠もしていますから、妊娠の尿検査をすれば、陽性となります。
受精卵が次第に大きくなってくると、自覚症状が突然現れます。
それは卵管破裂です。
受精卵が育ってくると、それ以上大きくなることが出来なくなり、ついには卵管が破裂して大出血を起こしてしまいます。
処置が遅かったりすると、母体の命さえ危険にさらすことがあります。
破裂してしまえば、卵管の一部を失うこととなり、その後不妊症に悩まされている方も居ます。