子宮外妊娠とは子宮以外の場所で妊娠してしまう事です。
通常子宮以外の場所で受精卵が着床してしまうと、成長することが出来ず、卵管などで起これば狭い場所ですから破裂して大出血を起こす可能性があり危険です。
しかし、子宮以外で着床してしまい、胎児が育って出産したケースはまれですがあります。
一般的には殆どの場合で子宮以外で胎児が育つ事が出来ないと考えておいて下さい。
妊娠の全体から考えて1％に子宮外妊娠が見られます。

また一度子宮外妊娠を起こした人は、20％がまた起こすと言われていますから、一度経験した人は注意が必要です。
妊娠する可能性のある女性全てが子宮外妊娠の可能性があると言えます。
急性に腹痛を訴えたり、大出血を起こすなど命の危険が及ぶともいえますから、常に考慮しておかなければなりません。
妊娠の可能性が無い場合でも、異常が認められた場合では検査により直ぐ判断する事が出来ます。
子宮外妊娠が認められた場合には早急に対処しなければならないので、医師の問診や検査が重要だといえるでしょう。
子宮外妊娠したときの症状としては、受精卵が卵管に着床すれば、初期の段階で成長することは可能です。
しかし、胎児が成長してくるにしたがい細い卵管では成長することが出来ず、卵管を破ってしまいます。
その時に卵管破裂や胎盤が剥がれ落ちてしまうと、卵管流産の可能性が高まり、母体は大出血を起こす可能性があります。
出血が多ければショック状態となってしまいます。
子宮外妊娠で破裂が起こると、通常激痛に襲われます。
救急車で運ばれ、腹痛から検査をしてみると、初めて妊娠に気が付く事があります。
卵管はとても狭く、破裂も初期の頃に起きてしまいますから、本人も子宮外妊娠に気が付かない事になります。
妊娠の可能性があったら早急に病院に行くよう進められるのは、妊娠する可能性のある女性全てに子宮外妊娠の問題が隠れているからです。
早期に発見すれば激痛や大出血を起こす可能性がなく、処置によって妊娠を強制的に終了させます。
卵管流産や卵管破裂を起こしている時には、激痛の他、吐き気やめまい、貧血などが見られます。
母体には命の危険性があると言える状態です。

子宮外妊娠は早期発見が難しく、妊娠の症状が無い場合に激痛を感じる事もあります。

子宮外妊娠の治療方法は以下のようになります。
卵管妊娠の場合では、受精卵が着床している箇所を手術によって切除する方法。
メトトレキサート(抗がん剤)によって治療する方法。
手術や薬剤による治療を行わず、自然に流産するのを待つ方法。
しかし、突然大出血を起こす危険性がありますから、一番の方法は着床している箇所を手術によって切除する方法が安全です。
狭い卵管で胎児が育つ事は不可能ですが、そのまま胎児が育ってしまえば卵管を破裂させてしまいます。
母体の命を考えて、早急に処置する必要があるのです。
エコー検査によって子宮外妊娠を判断する事が出来ます。
しかし、熟練した医師でも早期の場合では分かりにくい事もあります。
子宮外妊娠は全体の1％のみなので、それ程多いとはいえませんが、全ての女性に対し可能性は無いとは言い切れません。
子宮外妊娠による卵管破裂を防ぐためにも、妊娠の可能性が分かったら早期に医師の診察を受けてください。