帝王切開

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帝王切開

帝王切開とは、自然分娩が困難だと判断した時に、お腹にメスを入れて切開し、直接赤ちゃんを取り出す方法です。
帝王切開とは、ドイツ語の「Kaiserschnitt」から来ています。
「Kaiser」は帝王、「Schnitt」は手術と言う意味を持ちます。
また、妊婦が出産をせずに死亡してしまった場合、埋葬する際に胎児を取り出すために利用する「Lex Caesarea」から来ているという説もあります。

 

 

 

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帝王切開を行なうのは、母体や胎児に命の危険性が生じる場合に選択します。
妊娠中に何らかの問題が発生し、直ぐに胎児を取り出す必要性が出たときに、帝王切開を利用します。
また、早急に胎児を取り出す必要が無くても、自然分娩が難しい場合は、帝王切開を利用します。
例えば、「常位胎盤早期剥離」、「子宮奇形」、「前置胎盤」、「既往帝王切開後妊娠」、「児頭骨盤不均衡」、「体位異常」、「性感染症」、「分娩停止」、「胎児の低酸素症」が疑われる場合」「子宮筋腫摘出などの既往症がある場合」などです。
私の知り合いには、妊娠中毒症にかかり、帝王切開で出産を経験した人も居ます。
どの場合でも、母体や胎児に命の危険性が伴うと判断され、自然分娩は難しい場合に利用されています。

 

帝王切開は腹部からメスを入れる方法が最も多く行われています。
現在では医学の進歩によって、手術によって死亡してしまう妊婦は殆どいませんが、自然分娩に比べると死亡率は高くなってしまいます。
もちろんこれは、母体や胎児に何らかの問題があるから帝王切開を行なっているからで、手術によって死亡してしまうという意味ではありませんから、当然死亡率が高くなるのは仕方が無い事です。
帝王切開の手術に問題があると言うより、元々合った問題によって死亡してしまったと言えます。
帝王切開を行った人は、次の妊娠の時に自然分娩を行う事も出来るのですが、同じ様な危険性を考え帝王切開を選択することが多いようです。
自然分娩を選択する場合でも、途中で問題が発生してもよい様に、帝王切開の準備は行なっておきます。

 

帝王切開の場合では、陣痛の痛みなど出産の時の痛みが無いため、出産の実感が沸かない人も多いようです。
中には痛みから解放される為に、帝王切開の方が良いと考える人も居るようですが、やはり自然分娩の方が母体の回復が早くリスクも少ないと言えるのです。
また、腹部にはどうしてもメスを入れた傷跡が残ってしまいます。
帝王切開を行う場合では、通常の出産より早く行う事も多く、胎児がまだ成長しきっていない頃に手術を選択する事もあります。
胎児は出産予定日までお腹の中に居た方が良く、早くに帝王切開を行なえば、胎児へのリスクも高まるのです。

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