妊娠6ヶ月頃の胎児の様子
妊娠6ヶ月目(20週から23週)の様子は、赤ちゃんも身長は28センチから34センチ程度、体重は660グラム程度になり、骨がはっきり分かるほど骨格がしっかりとしてきます。
眉毛やまつげ、髪の毛といった毛も生え揃ってきますし、羊水の中を自由に動き回ります。
手足を曲げたり伸ばしたり、首を曲げたり、目を開けたりつむったり、結構複雑な動きもするようになります。
皮膚にはシワができてきて、皮下脂肪の影響で肌の色が多少、黄色くなってきます。
また、胎児の皮膚を保護したり、出産の時に産道を通りやすくする潤滑作用がある胎脂(たいし)という、皮膚と皮脂が混ざったものが、つくようになります。
体重が増え始める
胎児の体重が急激に増え、体重も生まれる時の3分の1程度の重さにまで成長するのですから、お母さんはお腹が大きくなり負担が大きくなってきます。
体が重いので疲れやすいので、なるべくチョコチョコ休めるようにしましょう。
しかし、運動不足になってしまうのは難産になる危険性が高まるので避けた方が良く、散歩や近所のスーパーへ歩いて買い物に行くようにしましょう。
お腹が大きくなりますが、自分で足の爪を切られないほど大きくなるわけでは無く、家事に影響が出る事はありません。
体の変化
胎児の骨や歯を作る為に、カルシウムを多く必要とするので、お母さんは今まで以上にカルシウムを多く摂るようにしましょう。
妊婦の歯が弱くなったり、歯が痛んだりなど口の中にトラブルが出やすくなります。
乳房は大きくなり張りが出てきます。
乳腺が発達して、この頃から初乳が出る人もいます。
あまり刺激を与えたりマッサージなどを行うと乳が出てしまう事もあります。
子宮はかなり大きくなるので、内臓を押し上げ胃もたれを起こしたり、息切れを起こす人もいます。
上下に圧迫されるので、膀胱などにも影響を受け、頻尿になる事もあります。
胎動が見られる
この頃になるとほとんどの人が胎動を感じられるようになります。
初めて胎動を感じた時には感動が大きいでしょう。
今まで経験した事の無い感覚で、お腹の中で生命が宿っている事が感じられるのはとても神秘的で嬉しい事です。
胸の手入れ
医師の診断を受け産後に赤ちゃんへ乳を上げるために、胸の先端の手入れをしておきましょう。
陥没している場合など赤ちゃんが乳を吸いにくい時には、胸の先端を出すようにしなければなりません。
初め吸いにくい形の場合でも何度も吸われている内に良くなりますが、乳の出が悪い場合もあるので手入れが必要です。
この部分などを刺激すると痛みや不快感を感じる事もあるので、優しく行う事が大切です。
母乳の出が悪い時には、赤ちゃんがぐずったり、よく寝てくれない、発育が悪くなるなどの影響が出てきます。
外見も妊婦さんらしく
お腹のふくらみも大きく、外見からしても妊婦さんだと分かってもらえるようになります。
電車などに乗るときにも妊婦だと認識される為、席を譲ってもらえるようになるでしょう。
ただし、お腹の大きさは個人差があり、あまり目立たない人や、服装によっては妊婦だと分かりにくい事もあります。
ワンピースやマタニティウエァーなど、腹部を圧迫しないでゆったりと過ごせる服装に変えていきましょう。
肉体的な苦痛を和らげるだけでなく、精神的にもゆったりとした気持ちに変わることが出来ます。
その他の変化
比較的安定期と言える頃なので、流産の危険性は無く、激しい運動を行わなければ問題ありません。
赤ちゃんの性格や性別によっては、ゆったりとした性格のお母さんでも活動的に変わる事があり、赤ちゃんの性格も影響してきます。
この頃に仕事を続けている人、スポーツなどを行っても問題ない人も居ますが、お腹の張りを感じられたら休憩を行うようにして下さい。
お腹が大きくなってくるので、車の運転はシートベルトなどの圧迫もありますし、精神的な緊張もあるので避けた方が良いでしょう。
人によっては、集中力が無くなり運転が下手になったと感じられる場合もあるので、事故を起さないためにも助手席専門に変わりましょう。
ゆったりと趣味を楽しんだりして、精神的にもゆったりと過ごす事が大切です。
ホルモンの関係から精神的にも不安定になる事がありますから、ストレスがかからない様に家族の協力を得てもらいましょう。
妊娠中毒症とまではいかなくても、手足などがむくんでいることを感じられる事もあります。
結婚指輪などはこれから体重も増加し、体もむくみがちになるので、今の内に外しておいたほうが良いと思います。
妊娠6ヶ月の質問
現在妊娠6ヶ月ですが、妊娠してからよくお尻がつって歩けなくなったり、体勢を変えるのも難しくなるくらい痛みがあります。 同じような経験をした方、原因、解決方法がわかる...